しょうゆの花房

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花房について

 

花房は、伝統ある和風文化と、
現代の新しい感性を調和させ、
しょうゆを通しての食文化の
創造をめざしています。

天保12年に糀屋として創業

花房商店の創業は、江戸時代後期の天保12年(1841年)。北前船の往来で賑わう但馬竹野で暖簾を掲げました。その頃は、味噌を家庭でつくる時代。各家庭には、それぞれの「手前味噌」があったといわれます。花房商店は「かうぢや」の屋号で糀の製造を始め、自家製の味噌づくり用として販売していました。良い麹づくりは花房商店の原点で、創業当時の伝統をいまも引き継いでいます。

醤油の醸造は昭和2年から

創業から86年後の昭和2年(1927年)、四代目の花房與市郎が、醤油醸造初代「花房寅造」として醤油の醸造を始めます。商号は「マルハナ醤油」。但馬の食卓で親しまれる味づくりにこだわり、大豆をそのまま使う丸大豆醤油を造ります。その後、この丸大豆醤油を使って醤油を造る再仕込み醤油も醸造。再仕込み醤油は、熟成に2年の歳月がかかり、濃厚で旨味の深い醤油に仕上がります。

さしみ醤油に
地元漁師も太鼓判

昭和24年(1949年)には、さしみ醤油が誕生。きっかけは、日本海でとれる海の幸にあう醤油づくりでした。五代目の花房喜代次は、再仕込みの丸大豆醤油をもとに試行錯誤を繰り返します。そして、とろみと甘味を深くした醤油が完成。白身魚にも赤身魚にもあうと地元の漁師さんたちにも認められ、「マルハナ醤油」の看板商品となりました。刺身のほかに、冷奴やステーキにも、おススメです。

材料を厳選、
全国醤油品評会受賞

時代が平成にかわると、遺伝子組み換えの食材が問題になり始め、原料の選択は大きな転機を迎えました。花房商店は、安心安全を最優先とし、材料のなかで最も重要な大豆と小麦を100%国産に切り替えることを決断しました。仕込みの塩水も、すべて、天日塩を使用。平成9年(1997年)の全国醤油品評会では、さしみ醤油が全国醤油工業協会組合連合会長賞を受賞しました。